裏切られることは最高の楽しみ。―ピエール・ルメートル「その女アレックス」

電子書籍ではなく、紙の本で読みたい本というものがある。装丁がとってもきれいなものとか、そういう本は色々あるけれど、僕にとってミステリ本は間違いなくその中に入る。理由は、これから自分が裏切られることが物理的に証明されるから。ある部分まで読ん…

「邪悪」は他人事なんかじゃない―M・スコット・ペック「平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学」

本屋で手に取ったとき、世に出回ってる自分ができない人間を告発しちゃう系の本かと思った。 実際は、人類が抱える「邪悪」という病についての本。 文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫) 作者: M・スコット・ペック,森英明 出版社/…

彼女持ちの男は総じてモテる―二村ヒトシ「すべてはモテるためである」

彼女持ちの男はモテる。余計ムカつく。 本の話に入ろう。 すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂) 作者: 二村ヒトシ,青木光恵 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2012/12/02 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 125回 この商品を含むブログ (29…

めくるめく精神疾患の世界 「家の中にストーカーがいます」

「まさかとは思いますが、この『○○』とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか」 この元ネタは林公一先生の「精神科Q&A」の「家の中にストーカーがいます」という質問。 林先生のこの質問と同タイトルの本がkindleで売っていたので買ってみ…